日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
高血圧
松岡 博昭
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2009 年 98 巻 1 号 p. 167-172

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抄録

日本高血圧学会では2004年に高血圧治療ガイドライン(JSH2004)を発行したが,ヨーロッパ高血圧学会と心臓病学会は2007年にガイドラインを発行している(ESH/ESC 2007).わが国においては2009年にガイドラインの発行(JSH2009)を目指して改訂作業が進行中である.最近のトピックスとして診断面においては原発性アルドステロン症がこれ迄の予想以上に多いとの報告がまず挙げられる.また,家庭血圧やABPMは白衣高血圧や仮面高血圧,早朝高血圧などの診断,あるいは過剰降圧や治療抵抗性高血圧の評価などに応用され,重要性を増している.治療面においては,超高齢者高血圧を対象とした大規模臨床試験をはじめ,わが国発の大規模臨床試験も数多く報告されている.ここではJSH2004の改訂のポイントになりそうな診断と治療に関する最近の知見について解説し,JSH2009の方向性について考えてみた.

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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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