日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
V.抗HIV療法
3.日本における薬剤耐性HIVの現状と対策
杉浦 亙
著者情報
キーワード: HIV, 多剤併用療法, 薬剤耐性
ジャーナル フリー

2009 年 98 巻 11 号 p. 2788-2793

詳細
抄録

多剤併用療法がHIV/AIDSの治療に導入されてから10年以上が経つ.多剤併用療法の効果は素晴らしく,HIV/AIDS患者の予後は大きく改善された.また血中薬物動態の改善,抗ウイルス効果の増強された新薬の登場により,薬剤耐性HIVのコントロールもある程度可能となった.しかし難治療に陥った多剤耐性症例の対策,薬剤耐性HIVによる新たな感染の発生など薬剤耐性は依然として無視できない問題である.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top