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日本内科学会雑誌
Vol. 98 (2009) No. 12 p. 3154-3159

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http://doi.org/10.2169/naika.98.3154

医学と医療の最前線

気管支喘息は気道の慢性炎症が主たる病態であることが明らかになり,それとともに吸入ステロイド薬を中心とする抗炎症治療が現在の治療の中心となっている.さらに,より効率的な抗炎症治療のため,炎症にかかわる分子を標的とした分子標的治療が開発され,臨床使用されたり,それに向けての研究がされている.とりわけ,最近認可された抗IgE抗体治療はこれまでと異なる作用機序から,吸入ステロイド薬などでコントロールできない難治性喘息に対する新たな治療策としての有効性が示されている.また,これまで明らかにされていない炎症の病態機序などの解明をはじめとした新たな知見がえられることも予想される.そして,アレルギー性炎症に関わる炎症細胞での細胞内シグナル伝達機構の解明から,それらのシグナル伝達分子を標的とした新たな治療薬の開発も進められており,難治性喘息の治療や,気管支喘息の治癒にむけての研究が今後さらに進歩することが期待される.

Copyright © 2009 一般社団法人 日本内科学会

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