日本内科学会雑誌
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IV.後天性疾患の診断と治療
1.特発性血小板減少性紫斑病
藤村 欣吾
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2009 年 98 巻 7 号 p. 1619-1626

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抄録

特発性血小板減少性紫斑病(ITP:idiopathic thrombocytopenic purpura)には急性型と慢性型があり,前者は5歳以下の小児に,後者は中高年齢者に,発症が多い.慢性型の診断には免疫学的特徴と血小板産生動態を反映する検査を取り入れた感度,特異度が高い診断基準が提案されている.治療目標は薬物治療による副作用との兼ね合いから,血小板数を3~5万以上に維持することにおく.
緊急時を除いて,ピロリ陽性症例では除菌療法を行い,除菌効果のない症例やピロリ菌陰性症例に対して副腎皮質ステロイド療法,これに続く摘脾療法を行う.これらに反応しない症例は難治性ITPとして種々の治療法を選択するが,保険適応,効果のエビデンス,副作用などから最終的には副腎皮質ステロイド維持量で経過を観察する症例も多い.

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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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