東北大学大学院消化器病態学分野
2010 年 99 巻 1 号 p. 41-47
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わが国の慢性膵炎推計患者数(受療患者数)は45,200人(2002年)で,成因としてアルコール性が68%,特発性が21%を占める.慢性膵炎の発症と進展機序はいまだ不明な点が多いが,膵炎関連遺伝子の解析や,膵線維化を担う膵星細胞の同定により,分子レベルの解明が進んでいる.特に膵腺房細胞内におけるトリプシノーゲンの活性化と自己防御機構のバランスが崩れることが,膵炎発症の鍵であることが明らかとなった.
日本内科学会会誌
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