日本内科学会雑誌
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17.変形性関節症
鈴木 康夫
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2010 年 99 巻 10 号 p. 2497-2502

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抄録

変形性関節症(osteoarthritis:OA)は関節軟骨の変性と破壊,関節辺縁や軟骨下骨の増殖性変化,関節内の限局的な炎症によって特徴付けられる疾患である.有症患者数は膝OAで800万人,腰椎OAで1,100万人と患者数は極めて多い.遺伝的要因による軟骨の脆弱性に加齢的な変化や反復する力学的な負荷が加わることで,軟骨マトリックスの破綻,軟骨細胞の形質変化,マトリックス分解酵素の産生,滑膜の炎症が起き,その結果,軟骨の変性・破壊と軟骨下骨の変化が生じるものと考えられている.OAは頻用あるいは荷重関節に好発するが,3カ所以上の関節が罹患する全身性OAは常染色体優性の遺伝形式をとり,手指の特徴的な骨腫脹による結節性変化を呈する.OAの初期軟骨変化を特殊なMRI法で評価する試みや関節マーカーの応用が始まっている.薬物療法の中心は非ステロイド性抗炎症薬による除痛とステロイドやヒアルロン酸の関節腔内注射である.

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© 2010 一般社団法人 日本内科学会
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