日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
ストレス応答プロテオーム解析と消化管疾患
吉川 敏一
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2010 年 99 巻 10 号 p. 2548-2557

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抄録

消化管はストレスに弱く,ストレス性胃潰瘍やストレス性機能性胃腸障害などの病態において,自律神経・内分泌・免疫系を介した反応により,微小循環系,特に細動脈の収縮,拡張,過拡張が繰り返される.いわゆる"虚血再灌流障害"で,この主たるメディエーターとして活性酸素種が注目されることになった経緯がある.活性酸素によるストレス(酸化ストレス)に対するいくつかの応答蛋白質の存在が明らかになってきている.この巧みな細胞応答を制御する機構を解明することは,消化管疾患の新規な治療法,予防法の開発につながることを示した.

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© 2010 一般社団法人 日本内科学会
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