日本内科学会雑誌
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今月の症例
特異な頭部画像所見を呈した悪性リンパ腫の1例
平松 有吉村 道由高田 良治道園 久美子渡邊 修高嶋 博
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2010 年 99 巻 12 号 p. 3073-3076

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抄録

76歳,女性.進行性の認知機能障害にて発症.その後,発熱,頸部リンパ節腫脹が出現した.頸部リンパ節生検にて悪性リンパ腫と診断したが,経過中,失行,右半側空間無視,右片麻痺等の多彩な中枢神経症状を呈した.FDG-PET集積と123I-IMP SPECT血流低下部位は必ずしも一致せず,腫瘍細胞の直接浸潤や血管内リンパ腫様の虚血による病態の混在が示唆された.FDG-PETは,MRIより広範に病巣を検出し得るため,悪性リンパ腫の中枢神経系への転移病巣の把握に重要である.

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© 2010 一般社団法人 日本内科学会
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