国立病院機構福岡病院
2010 年 99 巻 5 号 p. 1064-1071
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百日咳は,乳幼児の疾患と考えられてきたが,DTaPワクチン接種率向上に伴い,乳幼児の報告は激減した.近年は,相対的に10歳以上とくに成人の報告例が増加してきた.本稿では,変化してきた疫学,百日咳の家族内感染における乳幼児の症状とワクチン接種の影響,成人での症状と診断について紹介した.さらに,成人の長引く咳での百日咳の関与割合,抗原診断した成人百日咳の臨床像,感染管理,抗菌薬治療の実際および予防接種の今後の展開などを概説した.
日本内科学会会誌
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