九州大学医学研究院胸部疾患研究施設
2010 年 99 巻 7 号 p. 1597-1604
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ペメトレキセド(アリムタ®)は,チミジル酸シンターゼ等複数の代謝酵素を阻害し,抗腫瘍効果を発揮する新規葉酸代謝拮抗薬である.本邦では,悪性胸膜中皮腫と非小細胞肺癌に対し適応が認められている.ペメトレキセドは既存の抗がん薬に比べて少ない毒性で同等の有効性を示し,また非小細胞肺癌の中でも非扁平上皮癌により有効という,組織型特異性を有する特性を持つ.今後,これら癌種のキードラックの一つになると期待される.
日本内科学会会誌
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