日本内科学会雑誌
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抗生物質-SF型ビタミン剤併用療法と生体内リボフラビン代謝(第2報)
松園(旧姓柳沢) 裕
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1960 年 49 巻 3 号 p. 295-300

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抄録

私はCM-SFの投与がCM單独投与よりもビタミンB2代謝に好影響を与えうることを臨床的に檢討し,第1報に報告した.今囘,抗生物質の共軛燐酸化障害にもかゝわらず,添加された遊離型B2のエステル化が充分行なわれる機序を檢討するために,廿日鼠肝ホモヂェネートを用い, CM, AMに各種量の遊離型B2を加えin vitroで合成せられたエステル型B2の絶対量を測定比較した. AMまたはCMの存在はビタミンB2の附燐を阻害するが,加えられるB2の量が多ければ附燐率は悪いがAMまたはCMの存在にもかゝわらず,充分結合型の生産が行なわれることが認められた.

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