日本内科学会雑誌
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播種性好酸性膠原病の1例
佐々 茂板倉 弘重榎本 昭千葉 省三古川 哲雄吉野 佳一衣笠 恵士柴田 整一
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1964 年 52 巻 12 号 p. 1507-1513

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抄録

20才,女.約3年半前より,筋痛・関節の腫脹・疼痛をもつて発症し,著明な白血球増多および好酸球増多を発見された.四肢・顔面の反復性浮腫,蕁麻疹,紅斑,出没する皮下結節,腹痛,嘔吐等多彩な症状を呈し,発症2年半後に,白血球80500,好酸球88%となり,当科へ入院した.末梢血・骨髄ともに好酸球系の著しい増加がみられたが,他には特に異常を認めなかつた.末梢血の好酸球は,ほとんど成熟型のみである点が特異であつた.皮下結節の生検により,皮下脂肪組織に集団的な好酸球浸潤を認め,また,経過中喀痰にも好酸球がみられるようになつた.ステロイドにより自覚症状は消失し,白血球・好酸球数ともに正常化した.播種性好酸性膠原病(la collagénose disséminée éosinophilique)の1例と考えられたのでこゝに報告し,あわせて本症を紹介した.

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