日本内科学会雑誌
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水治療法について
北山 稔河田 義郎江沢 英光
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1964 年 53 巻 3 号 p. 302-308

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抄録
わが国では, 1876年E. Baelzによる温泉医学の導入後も,水治療法は治療学中の傍系的存在で今日に到つたためか,温泉治療を含む水治療についての知識について,一部の専門家を除いてはほとんど知られていない.ところが近年整形外科の独立と普及化に伴ない,米国的physical rehabilitationの概念に基づく水治療がわが国でも一般化しており,内科方面へも主として脳卒中後遺症の理学療法の形で応用されつゝある.しかし一面,内科疾患では機能障害以外に基礎疾患が存在するので,直ちに直訳的にそれらを利用することには問題があり,他面,慢性疾患の増加とともに再び温泉療法の効果についての認識が亢まつている.以上のような事実から,一方では日本における水治療の現状について調査した成績を示すとともに,他方では水治療の対象疾患として重要な脳卒中後遺症とリウマチ疾患についてのわれわれの経験を纒めて,水治療の利用効果について述べた.
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