日本内科学会雑誌
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血中coricosteroneにかんする臨床的研究第1編
Corticosterone分泌機構とくにACTHとの関係について
近藤 隆
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1966 年 54 巻 12 号 p. 1349-1354

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抄録

健常人および諸種内分泌疾患における血中corticosterone (=compound B以下Bと称する)をcortisol (=compound F以下Fと称する)とともに測定し,さらにACTH, dexamethasone投与前後の血中B, Fの変動を検索した.血中B, Fの正常値はそれぞれ1.1±0.6mcg/dl, 8.5±4.2mcg/dlであり, F/B比は8.1±4.2であつた. B, Fの日内変動は両者ほゞ並行し,午前8時から10時にピークを認めた. ACTH25単位6時間点滴ではB, Fともに有意の増加を示し,この際F/B比のやゝ低下する傾向が認められた.しかしACTH-Z12日間連続投与ではF/B比の著明な上昇が認められた. dexamethasone投与ではFはほゞ完全に抑制されたがBは抑制されにくい傾向を示した. Addison病ではB, Fともに極めて低値を示すか,あるいは検出不能であつたが, Simmonds病,および皮質過形成によるCushing症候群ではBは正常値に止まるものがあり, Fの増減と必ずしも並行しなかつた.また皮質過形成によるConn症候群では尿中aldosterone排泄量はほゞ正常であつたが,血中Bの著明な高値が認められた.

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