日本内科学会雑誌
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合成コルチコイド大量療法と尿コルチコステロイドの排泄動態
三品 頼甫中村 充男松岡 謙二溝淵 健介赤松 春義杉島 聖章丸本 晋
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1967 年 56 巻 10 号 p. 1115-1122

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抄録

合成コルチコイド投与中の尿Porter-Silberクロモゲン, Zimmermannクロモゲンの排泄にかんしては,本邦では西川らの波動説に代表されるごとく,すべてこれが抑制をうけた内因性17-OHCS分泌量を反映して減少するとする見解が圧倒的に多い.急性白血病のprednisolone 200mgを初回量とする大量療法のわたくしどもの経験から,投与されたプレドニソロン量のおよそ20~60%に及ぶ平均排泄量をもつて尿Porter-Silberクロモゲンが排泄され,しかもその内容は外因性ともいうべき, prednisolone, prednisone, 20α, β-dihydroprednisololoneによつて占められている.したがつて合成コルチコイド投与中の尿中の外因性ともいうべき,投与合成コルチコイドの存在を無視しては被治療患者の内因性コルチコステロイドの動態,いい換えれば医原性下垂体副腎皮質機能不全の実態は把握しえない本論文では合成コルチコイドの生体内代謝,尿中への排泄動態について述べる.

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