日本内科学会雑誌
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Ceruloplasmin代謝にかんする研究
第2編肝臓における銅, ceruloplasminの動態について
藤井 陽三
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1969 年 58 巻 7 号 p. 613-620

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抄録

第1編*記載のごとくceruloplasmin合成の場は主として肝であると推定されるが, ceruloplasminは血清蛋白であり,肝における合成に加え,血清への放出の機構も問題で,またWilson病についても肝における銅とceruloplasminの関連を重視したものが多く, ceruloplasmin代謝における肝の役割は大である.肝での銅の動態追究によつて,複雑な肝の役割の一端に検討を加えるべく,肝スライスでの単純化された諸条件下のin vitroでの64CuCl2を用いての実験を行ない, ceruloplasminの肝での合成と銅の肝への取り込みにはactive transportの機構が推定され,一部は蛋白合成と関連したものと思われ,さらに肝内銅の存在様式が,そのtransportに影響する一因と推定された.

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