日本内科学会雑誌
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真性赤血球増加症より骨髄線維症への移行型と思われる1例
佐藤 祐造各務 伸一
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1969 年 58 巻 7 号 p. 621-627

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抄録

真性赤血球増加症および骨髄線維症は最近その診断法の進歩とともに,本邦においても報告例が増加して来た.しかしながらこれらの疾患の本態にかんしては依然として諸家の間で意見の一致をみよりていない.Dameshekらは骨髄顆粒球系細胞や赤芽球系細胞の増殖をおこすと同様な刺激に骨髄未分化細胞の異化がおこるものと考え,真性赤血球増加症,骨髄線維症,(慢性)骨髄性白血病, Di Guglielmo症候群などはたがいに密接な関係を有し,相互に移行しうるものとし,それらを一括してmyeloproliferative disordersと呼んでいる.われわれは50才の女性で肝脾腫,高血圧を認め末梢血液像にて赤血球増加症を呈した症例に対しいろいろ検索した結果, burnt out polycythemiaよりmyelofibrosisへの移行期にあると診断した.

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