日本内科学会雑誌
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実験的高血圧ラットに及ぼすMAO-Iの作用機序について
長田 智香
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59 巻 (1970) 4 号 p. 319-328

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抄録

MAO-Iに降圧作用があることはすでに知られているが,その作用機序は不明な点が多い.そこで実験的高血圧ラットすなわち, DCA投与および腎動脈のクランプによる高血圧ラットを用いて, nialamide, pargylineの降圧作用を解明すべく実験を行なつた,高血圧ラットの血圧はMAO-Iにより下降したが正常ラットの血圧には影響がみられなかつた.正常血圧ラットも高血圧ラットもMAO-I投与により臓器内MAO活性は阻害され,心および脳内NE量は増加したが,血漿中のNE量は変化がなかつた. Epi, NE, angiotensinの反応性はMAO-Iにより減弱しているのがみられた.またMAO-I投与により神経節のnicotineに対する反応性が著しく抑制されることが明らかになつた.以上の結果はMAO-Iの降圧作用が交感神経終末におけるantireleaser,交感神経節遮断作用および昇圧物質の受容器えの反応性の抑制作用によるものであることを示す.

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