日本内科学会雑誌
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Pancreozymin-secretin testにかんする研究
とくに肝,胆道疾患におけるpancreozymin-secretin testの成績とその臨床的意義について
渡辺 静一
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1973 年 62 巻 10 号 p. 1352-1365

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抄録

Pancreozymin-secrtin試験は膵外分泌機能検査として用いられているが,膵と量も関連のある肝,胆道疾患について上記試験を行ないその臨床的意義について種々の角度より検討を加えた.対象は正常25例,肝硬変20例,慢性肝炎42例,胆石症32例,胆のう炎33例,慢性膵炎42例の計194例で,肝硬変群で液量の増加と各分画にわたる黄疸指数の高値を認め,secretinの肝での不活性化の遅延が推測された.またアミラーゼは他の疾患群と差がなく,アミラーゼ合成分泌異常はそれ程著明でないと考えられた.胆石症と胆のう炎では,胆のう炎に,より著明な膵外分泌機能低下を認めた.また黄疸指数の高値が認められ,これは胆のう収縮能異常によると考えられた.肝疾患でのアルコールの肝,膵に及ぼす影響については,とくにアルコール多飲との関連は証明できなかつた.

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