日本内科学会雑誌
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Macroamylasemiaの1例
そのmacroamylaseの解析
栗原 義夫中山 秀隆尾崎 史郎中川 昌一
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1980 年 69 巻 5 号 p. 561-566

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抄録

IgA(λ)と結合したmacroamylasemiaの1例を報告する.症例は胆石と糖尿病を有する52才の女性で,腹痛のため血清amylaseを測定したところ663 Somogyi単位と高値を示した,しかし尿中amylase排泄は正常から低値を示し,腎,肝機能は正常で,唾液腺疾患も認めず, Cam/Ccr ratioが0.40~0.52と低値を示したのでmacroamylasemiaを疑い, amylaseの検索を行なつた. Hendersonらの測定温度によるamylase活性値比(45°C/25°C)にて正常者血清が4.9,急性膵炎患者血清が5.7,耳下腺炎患者血清が6.3であつたのに比し,本例では8.6と高値を示した. Sephadex G-100による血清ゲル〓過で大分子部分にamylaseの溶出を認め, Sephadex G-200で19S~7Sの間にpeakを認めた.寒天電気泳動法による血清amylase isozymでは正常amylaseよりやや陽極よりに幅広い活性を認め,免疫学的検索にてIgA (light chain λ型)との結合を認めた,最後に本邦で報告された33例のmacroamy-lasemiaについて考案を加えた.

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