日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
経時生検例からみた慢性肝炎活動性におけるbridging necrosisの予後に及ぼす意義
奥野 忠雄王 〓玉上田 敬岩井 真樹中島 悦郎小笠原 孟史岡上 武瀧野 辰郎森 克己
著者情報
ジャーナル フリー

72 巻 (1983) 4 号 p. 416-422

詳細
PDFをダウンロード (1368K) 発行機関連絡先
抄録

過去10年間に組織学的に診断された307例の慢性肝炎活動性(CAH)でのbridging hepatic necrosis(BN)の予後に及ぼす意義をretrospectiveに検討した. CAH307例のうちBNを伴うものは70例(22.8%)であつた.血清トランスアミナーゼの推移や,肝機能検査成績からはBNを伴うものと伴わないCAHを区別することは不可能であつたが,総ビリルビン, ICG(R15), BSP(45分)はBNを伴つたCAHで有意に高かつた. HBs抗原の陽性率は両群で統計学的な有意差は認めなかつた. BNの有無でCAHの予後を比較すると, BNを伴う群では短期間にかつ高率(46.1%)に肝硬変に移行し, BNを伴わない群では1例(2.5%)のみが肝硬変に移行した. HBs抗原の有無でBNの意義を検討すると非B型はB型に比し,平均年令が高く,肝硬変への進展に要する期間も短い傾向がみられた.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事

オルトメトリクス
閲覧履歴
feedback
Top