日本内科学会雑誌
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鎮痛下熱薬喘息29例の検討
河野 通史佐藤 幹弥松山 隆治宮田 亮
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1723-1729

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抄録

鎮痛下熱薬喘息29例につき臨床的特徴を検討した.男性10例,女性19例で女性に多く,中年発症で遺伝的素因をもたない傾向があつた.合併症としては,鼻炎19例,鼻ポリープ9例と鼻疾患がめだつた.一般抗原による皮内反応は,約50%が陽性であり,大多数はカンジダなど真菌類で, RASTは陰性であった. 27例が通年性で, 26例が重症例, 24例がステロイド依存性であつた. 2年以上経過を追求した19例中5例の軽快例は,金療法あるいは抗アレルギー薬使用例であつた.誘発試験では,スルピリン吸入試験が最良と思われた.本症は,酸性非ステロイド性抗炎症薬以外にも各種添加物でも誘発されることがあり,留意すべきである.

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