日本内科学会雑誌
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褐色細胞腫患者のNa負荷量の変化に対する尿中および血中カテコールアミン値の反応
斎藤 文雄吉見 宏樹下崎 芳里石井 達男阿部 仁出口 不二夫木村 玄次郎小嶋 俊一横内 正利倉持 衛夫伊藤 敬一
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1741-1745

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抄録

褐色細胞腫の1例において, 1日食塩摂取量を増減し,高塩期および低塩期において尿中ノルエピネフリン(U-NE),尿中エピネフリン(U-E)の1日排泄量を測定した.又各期で生食点滴静注(1l/2hours),フロセマイド40mg静注負荷を行ない,それぞれ血漿ノルエピネフリン(P-NE),血漿エピネフリン(P-E)および血圧を経時的に測定した. U-NEは高塩期787±94ug/日に比し,低塩期1520±336μg/日と高値を呈した.生食負荷により, P-NEは低下した(低塩期では負荷前4741pg/ml,後120分値1854pg/m1).フロセマイドにより血圧, P-NEは低塩期で著明に上昇した.以上より,褐色細胞腫患者においても, Naおよび体液量の変化に対し,尿中および血中カテコールアミンはよく反応することが示唆された.

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