日本内科学会雑誌
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Intra aortic balloon puming (IABP),冠動脈内血栓溶解療法(PTCR),経皮的冠動脈拡張術(PTCA)および緊急A-C bypass術(CABG)により救命し得た左冠動脈主幹部完全閉塞による急性心筋梗塞症の1例
竹内 素志銕 寛之山田 重信藤野 基博南地 克美吉田 浩山本 信一郎小川 恭一猪股 工矣
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1751-1755

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抄録

左冠動脈主幹部完全閉塞をきたした急性心筋梗塞に対し, PTCAに引き続き緊急CABGを施行し救命し得た1例を経験した.症例は56才,男性.発症10日前から労作時に前胸部痛が出現,昭和60年6月15日急性心筋梗塞にて入院した.直ちに冠動脈造影を施行し左冠動脈主幹部の完全閉塞を確認した.造影直後より心原性ショックに陥つたため, IABP下にPTCR, PTCAを施行し,一時的に再開通が得られたが再閉塞をきたした.その後repeat PTCAにもかかわらず閉塞を繰り返したため,引き続き緊急CABGを行ない,血行動態の改善が得られた.本例はIABP, PTCAおよび緊急CABGのいずれが欠けても救命できず,これらの積極的な治療法が奏効したものと考えられた.

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