日本内科学会雑誌
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ショック, disseminated intravascular coagulationおよび壊死性筋膜炎を呈し,早期のdebridementにより軽快したVibrio vulnificus敗血症の1例
佐内 透力武 修酒見 隆信近藤 成美山口 雅也吉河 康二
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1816-1821

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抄録

敗血症,ショック, DICおよび壊死性筋膜炎を呈し早期のdebridementにより軽快したVibrio vulnificus感染症例を報告する.患者は佐賀県在住の54才男性で基礎疾患として肝障害がある.盛夏左下腿の腫脹,疼痛が生じ高熱を伴つて増悪し,抗生物質投与にも拘らずショック状態となり当院に入院した.血液培養にてVibrio vu1nificusが検出された.強力な内科的治療にも拘らずDICは軽快せず,左下腿の腫脹および疼痛は増強し水疱も生じた為,壊死性筋膜炎の診断のもとにdebridementを施行したところ臨床所見の著明な改善をみた.本邦報告例の特徴は敗血症例が多い,中年以降発症,西日本の夏に多い,そして皮膚病変を呈するものは予後が悪い事である.

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