日本内科学会雑誌
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両側性内分泌非活性副腎皮質腺腫の1例
高崎 泉塩之 入洋安田 元宮崎 直道広戸 誠治金子 好宏
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1822-1828

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抄録

腰痛・上腹部痛・食欲不振を訴え,高血圧・糖尿病・肥満を合併する50才女性の腹部CT scanにて,偶然両側副腎に腫瘤を認めた.内分泌学的検索にて副腎機能に異常を認めず,両側性内分泌非活性副腎皮質腺腫と診断した.合併する胆石症の手術時に腺腫を摘出し,組織学的にも上記診断を確認した.内分泌学的検索の施行された内分泌非活性副腎皮質腺腫の報告は少なく,本症例が本邦第20例目であり,両側性の報告としては第1例目である.本症例はCT scanの発達・普及により報告が増加しつつあるincidentaloma(偶然発見された腫瘤)の1例であり,主に副腎皮質癌との鑑別が重要であるが,小さいものでは原則として摘除せず,内科的に経過を観察する.

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