日本内科学会雑誌
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免疫学的異常を伴つた慢性知覚性ニューロパチーの1例
立花 久大西岡 安弘鈴木 秀人杉田 實
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1829-1835

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抄録

患者は43才,女性. 38才時左下腿部しびれ感と疼痛発作,明所での羞明が出現. 40才時しびれ感は両下肢,両手指に拡大し,左下肢の疼痛発作はさらに増強した.昭和60年3月(42才)しびれ感の増強,発熱を伴う激しい両下肢痛のため入院.筋力低下は下肢にごく軽度みられたのみで,手指および両下肢末梢優位に著明な知覚低下を認めた.検査上血沈の著明な亢進, γ-グロブリン, IgGの上昇,抗核抗体強陽性,抗DNA抗体疑陽性, RA-test陽性等の異常を認めた.ステロイド投与後免疫学的異常の改善を得たが知覚障害はむしろ進行性である.以上免疫学的異常を伴う知覚性ニューロパチーの1例を報告し,その疾患概念について文献的考察を加えた.

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