日本内科学会雑誌
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母娘にみられた家族性plasma cell dyscrasia
加納 正中川 潤梶田 芳弘
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1986 年 75 巻 12 号 p. 1841-1842

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抄録

母娘にみられた家族性plasma cell dyscrasia (PCD)について報告し, PCDの成因について考察した. [症例1]娘(1937年生),主婦IgA-κ型特発性単クローン性免疫グロブリン血症. [症例2]症例1の実母(1911年生),腎不全を合併した形質細胞性白血病, Bence Jones型と推定.両例の病歴上の共通点は虫垂摘出術のみ.両例の同居期間は約20年,症例1は別居後約20年を経て診断された.報告例数の少なさから予想される以上にPCDの家族集積性は高度かも知れない.

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