日本内科学会雑誌
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心筋梗塞症患者の急性期管理におけるhigh risk患者の判別早期離床・早期退院の妥当性に関する検討
齋藤 宗靖山崎 武彦深見 健一住吉 徹哉土師 一夫平盛 勝彦笠置 文善堀部 博
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1986 年 75 巻 5 号 p. 618-625

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抄録

心筋梗塞症患者の急性期管理におけるriskの判別を行ない,早期離床・早期退院の妥当性を検討した.対象は発症48時間以内に入院した急性心筋梗塞症患者222人である. riskとして心筋虚血,左室機能不全,心破裂を取り上げ,判別変数として病歴および発症4日以内の臨床所見など24変数を用いた.心筋虚血重症度の判別には4日以内の狭心発作,非貫壁性梗塞,梗塞既往,梗塞前狭心症が,左室機能不全重症度の判別には肺動脈楔入圧, 1回拍出量,房室ブロック, CPK最高値,梗塞既往が有意であり,判別は比較的良好であつたが,心破裂の予測は困難であつた.欧米の報告にみられる早過ぎる退院には問題点が示唆された.

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