日本内科学会雑誌
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尿中thromboxane B2排泄量における性差および年令差について
工藤 啓阿部 圭志清野 正英保嶋 実佐藤 牧人尾股 健丹野 雅哉上月 正博吉永 馨千葉 知
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1986 年 75 巻 5 号 p. 626-632

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抄録

正常者69名(男28名,女41名,年令18~93才)を対象として,当教室で開発したラジオイムノアッセイ法で尿中thromboxane B2排泄量を測定し,性差および年令差を検討,また壮年男子におけるseminal fluidの及ぼす影響にっいても検討を加えた.その結果, thromboxane B2はprostaglandin E2と異なりseminal fluidの影響を受けにくいことが明らかとなつた.また性差では男性において女性と比較して有意に高く,年令差では,高令者でも排泄量は低下せず,尿中creatinine排泄量で補正すると,むしろ加令と共に産生増加が明らかとなった.これらの結果は,最近注目されているthromboxane A2の病態生理作用と考えあわせると,興味深い結果と思われる.

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