日本内科学会雑誌
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Yersinia pseudotuberculosisによる急性終末回腸炎の1例
越山 裕行諏訪 和雄上田 恭典土居 偉瑳雄日下 昌平
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1986 年 75 巻 5 号 p. 650-653

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抄録

Yersinia感染症は,わが国でも徐々に報告例が増加しつつあるが, Yersinia pseudotuberculosisの報告例,特に成人例はきわめてまれである.今回我々は同菌を証明し得た急性終末回腸炎の1例を経験したので報告する.症例は32才の男性.発熱,右下腹部痛にて発症,注腸透視にて急性終末回腸炎と診断,大腸ファイバースコピーおよび生検にて,回腸末端部に多発性潰瘍,多数の小隆起,盲腸にアフタ様潰瘍を認め,両部位にリンパ球主体の細胞浸潤を認めた.下熱鎮痛剤および抗生物質の投与にて治癒し得た.糞便中よりYersinia pseudotuberculosisを検出した.

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