日本内科学会雑誌
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原発性肺癌に伴つたLegionella pneumophila serogroup III感染の1剖検例
水内 知子山岡 実木田 厚瑞松井 玲子浦山 京子稲松 孝思島田 馨
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1986 年 75 巻 5 号 p. 654-659

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抄録

Legionnaires' disease(在郷軍人病)は近年,注目されるに至つた呼吸器感染症である.本例は血清学的成績からlegionnaires' diseaseのうちserogroup IIIと診断されており,本邦における第1例目の報告である.症例は71才,女性.昭和57年7月,肺癌(rS8,扁平上皮癌)で同側の癌性胸膜炎を指摘された.微熱,乾性咳嗽,労作時呼吸困難を伴い,胸水の細菌培養(B-CYE培地)にてLegionella pneumophilaが確認された.また血清学的にserogroup III (Bloomington 2, ATCC Number 33155)と判明した.エリスロマイシンの投与を開始したが経過中,徐脈,心室粗細動を呈し,急死した.剖検肺組織の培養および組織学的検索よりLegionella pneumophilaが確認された.

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