日本内科学会雑誌
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両側声帯麻痺に基づく呼吸不全を来したShy-Drager症候群の1例
久布白 幹男垣迫 真一市川 洋一郎冨永 秀敏加地 正郎
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1986 年 75 巻 5 号 p. 660-665

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抄録

両側声帯麻痺に基づく呼吸不全を来した, Shy-Drager症候群(以下, SDSと略す)の1例を経験した.症例は, 64才,男性で,昭和52年から,陰萎,尿失禁,昭和55年には,音声減弱,いびきおよび立ちくらみが出現し,昭和58年12月,重篤な呼吸不全を来し,昭和59年6月,当科に入院となつた.起立性低血圧,陰萎,屎尿失禁などの自律神経症状と,錐体路症状,小脳症状を認めたことから,臨床的に, SDSと診断した.呼吸不全の原因は,気管支ファイバースコープを用いて行なつた喉頭の観察で,両側声帯麻痺であることが判明した. SDSでみられる声帯麻痺の機序および,呼吸不全に対して,気管切開が有効であることを述べた.

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