日本内科学会雑誌
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全身性エリテマトーデスに合併したretroperitoneal fibrosisの1例
内野 和顕長谷川 修松丸 清落合 久夫八鍬 秀之宮本 一行関根 重員冨山 昌一宮川 具巳
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1986 年 75 巻 5 号 p. 666-669

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抄録

全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)にretroperitoneal fibrosis(以下RPFと略す)を合併した1症例を経験した.症例は21才,女性.下痢,腹痛を訴え足柄上病院外科入院.入院中に尿蛋白多量のため内科転科となる. SLEと診断されステロイド投与にて症状,検査データ改善し退院となるも,約1カ月後症状増悪し再入院となる. intravenous pyelography (以下IVPと略す)で水腎症および尿管膀胱結合直前での尿管の狭窄が認められ開腹手術が考慮されたが,全身状態悪く手術不可能のまま播種性血管内凝固(以下DICと略す)を併発し死亡した.剖検にて膀胱周囲の後腹膜に著明なfibrosisが認められた. SLEにRPFを合併した症例は本邦では初めてであるので報告し,併せてその発症機序の文献学的考察を行なつた.

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