日本内科学会雑誌
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ネフローゼ症候群,腎不全を併発した多発型Castlemanリンパ腫(形質細胞型)の1症例
島田 秀人加納 正内野 治人松村 憲太郎
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1986 年 75 巻 5 号 p. 681-686

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抄録

多発型Castlemanリンパ腫(形質細胞型)にネフローゼ症候群,腎不全を併発した1症例を経験した.ネフローゼ症候群を呈した例としては,本症例が7例目の報告である.症例は, 39才,男性.全身性リンパ節腫脹あり.貧血と多クローン性高免疫グロブリン血症を認めた. 2年後,特に誘因なく蛋白尿が出現し,尿沈渣中に著明な細胞性円柱形成と形質細胞の出現を認め,さらに,超音波検査, Gaシンチグラムにより両腎にび漫性の変化を認めた.これより,形質細胞の腎浸潤が疑われた同様の報告はない.腎不全は,化学療法により一部改善が得られ, 4カ月間透析を免れているが極めて治療抵抗性であつた.

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