聖マリアンナ医科大学第一内科
聖マリアンナ医科大学放射線科
1987 年 76 巻 10 号 p. 1606-1607
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大動脈炎症候群の生病変として,肺血管病変による肺梗塞が先行し,呼吸器症状を初発症状とし,胸部異状陰影を呈した稀有な1例を報告する.症例は, 19才,女性.初発症状は血痰,胸痛であった.入院時の胸部X線写真から肺梗塞が疑われたが,その原因は不明であった.入院7週目に右橈骨動脈の拍動が消失し,大動脈炎症候群と診断され,肺梗塞は,大動脈炎症候群に合併した肺動脈病変に起因するものと考えられた.
日本内科学会会誌
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