国立沼田病院内科
群馬大学医学部第一内科
1987 年 76 巻 3 号 p. 451-452
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肺癌患者の治療中に,合成抗菌剤により発作性ヘモグロビン尿症を生じたと思われた1例を経験した.本症例は3回にわたって著明なヘモグロビン尿が出現したが,合成抗菌剤の中止により消失した.クームス試験,手足冷却試験, Donath-Landsteiner抗体,さらにHam test, sugar water test等すべて陰性であった.本症例の溶血は何らかの赤血球膜の脆弱性亢進が薬物により生じた結果発症したものと考えられた.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら