日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
多発性筋炎に無症候性原発性胆汁性肝硬変を合併した1例
上田 祥博荒木 邦治松本 匡史岡上 武瀧野 辰郎
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 77 巻 1 号 p. 115-116

詳細
抄録

症例は39才,女性.四肢近位筋優位の脱力・筋萎縮が亜急性に出現,増悪した.筋生検で筋原姓異常と単核細胞浸潤を認め多発性筋炎と診断。一方,血中胆道系酵素の上昇と抗ミトコンドリア抗体陽性,肝生検で細胆管の増生と単核細胞浸潤を認め,原発性胆汁性肝硬変(Scheuer分類II期)の合併と診断.両者の合併は極めて少なく,現在までに7例の文献報告しかない.臨床像につき若干の文献的考察を加え報告した.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事
feedback
Top