日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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Mixed type自己免疫性溶血性貧血の像を呈したsystemic lupus erythematosusの1例
森 晃爾大田 俊行田中 良哉増田 美穂斎藤 和義織田 進江藤 澄哉
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77 巻 (1988) 8 号 p. 1224-1228

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抄録

55才,女性.入院時網赤血球増加を伴う貧血を認め,直接および間接クームステスト陽性,寒冷凝集素は128倍を示し,この寒冷凝集素は37°Cでも活性を認めた.その他の所見よりSLEと診断すると共に, autoimmune hemolytic anemia, mixed warm and cold antibody type(Mixed AIHA)を合併した症例と考えた. Mixed AIHAは1981年Sokoiらによって提唱された概念で,寒冷凝集素が広い反応温度域を持ち,温式と冷式両方の抗体が溶血に関与する.またステロイドが著効するなどの特徴を持つ.本邦におけるMixed AIHAの報告はない.またこれまでにこの疾患にパルス療法を行った例はないが,本例にて著効をみており早期に行うべき治療法と考えられる.

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