国立病院医療センター神経内科
1988 年 77 巻 9 号 p. 1452-1453
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トルエン吸引後,四肢麻痺のため入院した28才の男性トルエン吸引者に,低K血症とアルカリ尿を伴った正アニオンギャプ代謝性アシドーシスを認めたため,遠位尿細管性アシドーシスと診断した.入院後,重炭酸ナトリウム負荷試験を行なったところ,尿-血液二酸化炭素分圧勾配が低値に留まった.このことより,トルエンの吸引により,遠位尿細管における水素イオンの排泄障害がおこったことが示唆された.
日本内科学会会誌
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