1989 年 78 巻 11 号 p. 1599-1600
22才男性.昭和56年1月発熱,浮腫が出現,投薬により軽快したが, 1年半後再発.皮膚筋生検等より,筋症を合併したWeber-Christian病と診断. Steroid薬投与し症状の改善をみた.その後肝機能障害,糖尿病が出現,本疾患の再燃も考慮されたため, insulin治療および免疫抑制薬を投与し改善.本症では興味あることに筋症を合併し,さらに本症の活動性に一致してangiotensin-converting enzymeが上昇するという知見を得,示唆に富む1例と考えられる.