島根医科大学第三内科
1989 年 78 巻 12 号 p. 1781-1782
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背部痛で発症し,血液培養で表皮ぶどう球菌が検出された感染性心内膜炎(IE)の症例を報告した.胸椎断層, MRIで感染性脊椎炎が認められた. PC-Gの大量投与により,胸椎断層, MRI所見の改善と共に背部痛が消失した事より,感染性心内膜炎による細菌の微小塞栓により神経根症状を呈したものと思われた. IEによる背部痛は欧米では散見されるが本邦では報告例がない.炎症を伴う背部痛の場合,常にIEを念頭におく必要があると考えられる.
日本内科学会会誌
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