1989 年 78 巻 12 号 p. 1785-1786
19才男性.視力障害・左不全麻痺等にて1985年11月入院.血中PRL 16600ng/ml, CTscanにて鞍上部から周囲に浸潤性に発育した巨大腫瘍(容積: 124cm3)を認めた. bromocriptine投与1週後に血中PRL・腫瘍容積ともに著明に低下し,症状は消失.投薬中止時一時的に腫瘍の再増大を認めたが,経蝶形骨洞的手術後投与を再開し再び急速な腫瘍の縮小を認め,以後3年余にわたり継続投与中でありCT上腫瘍は殆ど認められなくなっている.