日本内科学会雑誌
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心膜液貯留を伴ったCrow-Fukase症候群の1例
本間 卓今井 裕一中本 安三浦 亮
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1989 年 78 巻 8 号 p. 1199-1200

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抄録

症例は36才,女性.昭科61年7月より顔面,下腿浮腫,全身倦怠感あり. 62年8月より腹部膨満感,無月経あり.入院時現症で心膜摩擦音,剛毛,血管腫,ばち状指,肝腫大.末梢神経炎,乳頭浮腫.髄液は圧上昇,蛋白細胞解離.骨髄の形質細胞4.4%と軽度増加.腸骨に斑状骨硬化像を認めたが骨融解所見なし.血清中に少量のM-蛋白(IgA-λ)を認めCrow-Fukase症候群と診断した.心断層エコー図法では中等量の心膜液貯留を認め,胸部CT検査で少量の胸水と中等量の心膜液貯留を確認した.これまで本症候群で心膜液貯留の報告はなく,心膜液貯留を伴う疾患の鑑別上, Crow-Fukase症候群も考慮する必要があることを報告した.

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