日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
著明な日内変動を呈する遺伝性進行性ジストニーの2家系4症例
渡辺 京子衣斐 達森島 朋子土屋 一郎佐橋 功満間 照典
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 79 巻 1 号 p. 102-103

詳細
抄録

遺伝性進行性ジストニー(瀬川)の2家系4症例について報告した.女性に好発し,男性例は軽症であり,発症は小学校入学前後,日内変動が顕著なジストニー(左右差あり,下肢に優位)を主徴とし,筋固縮は比較的軽度,深部反射の亢進を示す. L-DOPAが著効を示し,長期間持続的に有効であり,過剰投与(2.4g/日)にて舞踏病様不随意運動が出現した.髄液・全尿中のHVAは正常ないし軽度低下していた.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top