4.全身性エリテマト-デスとオーバーラップ症候群
1990 年 79 巻 10 号 p. 1360-1365
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1990 年 79 巻 10 号 p. 1360-1365
混合性結合組織病(MCTD)はSLEとともに,強皮症,多発性筋炎を思わせる症状を有し,免疫学的に抗RNP抗体陽性を認める疾患である. SLEと比べ腎症が少なく,肺線維症,肺高血圧症が診療上の問題となることが多い.一方, SLE,強皮症など複数の膠原病疾患の診断基準を完全に満たし,かつ抗RNP抗体以外にいくつかの疾患特異的な自己抗体を有する,予後の悪い定型的overlap症候群がある.何れも,広義の膠原病重複症候群(オーバーラップ症候群)に属する.
