日本内科学会雑誌
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5.特殊な病態の臨床と治療1)ループス腎炎
杉崎 徹三
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1990 年 79 巻 10 号 p. 1387-1392

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抄録

SLE種々な病的所見の中でもループス腎炎の予後に与える影響は大きい.ループス腎炎は免疫複合体の糸球体への沈着により発症し, WHOにより分類されている. classI (正常), classII (メサンギウム型), classIII (巣状糸球体腎炎型), classIV (び漫性増殖性賢炎型), classV (膜性型), classVI (糸球体硬化型)があり, IV型が尿所見上最も激しく,予後も悪い.治療にはこれらの病態を考慮し,ステロイド,免疫抑制薬,抗凝固療法, γ-グロブリンなどがある.

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