日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
3.抗菌薬の特性と投与方法
戸塚 恭一
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 79 巻 12 号 p. 1627-1631

詳細
抄録

近年難治性の感染症が増加していることから抗菌薬の投与法を効果的に行うことが必要となっている.アミノ配糖体やキノロン薬は濃度依存性の殺菌作用やpostantibiotic effect (PAE)を示すため投与間隔をあけてまとめて投与することが可能であるが,多くのβ-ラクタム薬は時間依存性の殺菌作用を示し,グラム陰性菌に対してPAEを示さないため比較的頻回に投与して有効濃度を持続的に維持する投与法が必要である.

著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top