日本内科学会雑誌
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キノコ中毒による急性肝不全を呈した家族の剖検例
垂水 隆志酒井 勲安田 卓二種市 幸二芝木 秀俊鈴木 知勝
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1990 年 79 巻 12 号 p. 1737-1738

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抄録

症例1, 40才,母親.症例2, 15才,長男.キノコ摂取後6日目,意識障害を主訴として当科入院.劇症肝炎,肝性脳症IV度および播種性血管内凝固症候群と診断し血漿交換などの治療行うも,母親は第4病日,長男は第10病日に死亡した.本症例は,父親により疫学的証明がなされたこと,患者の血漿からα-アマニチンが検出されたこと,および剖検所見より本邦初の確実なタマゴダケモドキによる劇症肝炎の貴重な症例と思われ報告した.

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