日本内科学会雑誌
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真正赤血球増加症に全身性エリテマトーデス,後天性魚鱗癬を合併した高令男子の1例
山田 不二子斉藤 雄介入江 洋一西田 賢司斉藤 博中村 裕子岡田 弘桜井 徹志坂本 保己
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1990 年 79 巻 2 号 p. 239-240

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抄録

症例は, 75才,男性.昭和60年に真正赤血球増加症と診断.加療中の昭和63年に胸膜炎と心膜炎を発症.心膜液中に多数のlupus erythematosus (LE)細胞が証明され,末梢血のLE細胞陽性,蛋白尿・細胞性円柱,リンパ球減少,抗核抗体陽性よりSLEと診断された.プレドニゾロン(PSL) 40mg/dで奨膜炎は軽快したが,経過中,後天性魚鱗癬を合併した.これら3疾患の合併例は世界的に報告がなく,各疾患の発病機序を考えるうえでたいへん興味深いので報告する.

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